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安全で長期保存するための乾電池の正しい保管方法・保管場所を解説【冷蔵庫はダメ】

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「乾電池ってどうやって保管しておくのが正解なのかな?」という疑問に対してこの記事では、乾電池の正しい保管方法について紹介します。

普段の生活で利用するためはもちろん、災害が発生した時に使用するために「備蓄」という目的で乾電池を保管している人も多いと思います。

でも、あなたは乾電池を適切な場所に正しく保管しているでしょうか?

乾電池はきちんと保管しないと寿命が短くなったり、液漏れや破裂を起こします。
発火して火事の元になる危険性も0ではありません。

新しく購入したものはもちろん、使いかけの乾電池も正しく保管することが大切です。

記事内では、

  • 乾電池の正しい保管方法
  • 乾電池の適切な保管場所
  • 冷蔵庫の中に乾電池を保管するのダメな理由
  • 乾電池を備蓄するときのポイント

について解説していきます。

記事を読めば、どこにどうやって保管すればいいかがわかります。

正しい保管方法を実践して、乾電池を安全に長持ちさせてください。

目次

乾電池の正しい保管方法

乾電池の保管方法のポイントは以下の3つです。

  • ショートして火災が発生しないように電極を接触させない
  • 放電を防ぐためにテープを貼って絶縁する
  • 圧迫されないように缶や保管ケースなどに保管する

では、それぞれのポイントについて詳しく解説していきます。

ショートして火災が発生しないように電極を接触させない

乾電池の保管する際は、電極同士が接触しないようにすることが大事です。

なぜなら乾電池はプラスマイナスの電極が接触するとショートを起こして発火することがあるからです。

したがって、乾電池を袋や箱の中でゴロゴロと転がって接触を起こす可能性がある状態で保管することは避けることが大切になります。

乾電池同士だけでなく、他の金属物との接触でもショートする可能性もあります。

電極がショートを起こさないように、購入したままの包装された状態で保管するのは正しいです。

使いかけの電池など包装から取り出したものは、電極をテープやラップで覆うようにしてください。
覆うことで当たってもショートが起きなくなります。

乾電池は両端にあるプラスとマイナスの電極のみ覆っていればOK。

ボタン電池の場合は、全体が電極となっているので、電池を丸ごと覆うようにしましょう。

輪ゴムで向きを揃えるだけでもOKです。

2018年11月28日、大阪市吹田市にあった「ホームセンターコーナン千里山田店1号館」で建物が全焼する火災が発生。出火原因はボタン電池を10個以上保管していたビニール袋で、袋の中で電極同士が接触して発火したとされています。

放電を防ぐためにテープを貼って絶縁する

乾電池は、未使用の状態でも少しずつ放電されており、その分電池の残量は減り続けています。

そのため、ショートしないようにする対策と同様に保管時に電極を覆って絶縁ことが有効です。

絶縁が目的の場合、電極が空気と触れ合わないようにすることが大切なので、ラップではなくテープで絶縁しましょう。

できるだけ酸素と触れ合わないことで、より放電されなくなるので、密閉できるジップロックなどの中に入れておくとより良いです。

圧迫されないように缶や保管ケースなどに保管する

乾電池を保管する時は、傷ついたり、圧迫することを避ける必要があります。

なぜなら、乾電池の中には化学物質が入っており、液漏れや破裂することで、使えなくなるのはもちろん、乾電池内の体に良くない化学物質が漏れ出すからです。

電池の上に直接重たいものが置かれたりすることは避けましょう。

ま普段は大丈夫でも地震などが発生した時に、電池の上に重たいものが乗らないようにできるだけ缶や保管ケースなどの頑丈な容器に入れるのをおすすめします。

乾電池の保管場所

乾電池の保管場所として最適なのは

  • 冷暗所
  • 気温の変化が少ない
  • 乾燥している

場所です。

なぜそうなのか理由を説明していきます。

暗くて涼しい場所

乾電池の保管に最適な気温は10度〜25度。
暑すぎても寒すぎても寿命に影響します。

特に35℃を超えるような場所は、液漏れを起こす可能性が高くなります。

直射日光が当たると、乾電池は熱くなるので暗い場所に保管しましょう。

温度変化が少ない場所

乾電池の保管する場所は、気温の変化が激しいところは不適切です。

寒いところから一気に気温が高くなると、結露が発生し電池の表面に結露が発生します。

湿度が少ない場所

湿度が高いと、自然と電池の表面に水分がついてショートする可能性があります。

できるのであれば、乾電池を保管する場所には、乾燥剤や除湿剤も一緒に保管しましょう。

最適な保管場所不適切な保管場所
冷暗所
気温の変化が少ない
乾燥している
直射日光が当たる場所・暑い場所
気温の変化が激しい
湿度が高い

冷蔵庫の中に乾電池を保管するのダメ

直射日光も当たらず、常に一定の温度に保たれている冷蔵庫。
そのため、冷蔵庫の中に電池を保存する人もいるようですがやめましょう。

冷蔵庫の種類によって違いますが、一般的な冷蔵庫の場合、冷蔵室は2〜6度の温度に保たれています。

乾電池の保管に適している気温は10度〜25度なので、温度が低すぎます。

また、普段は冷蔵庫内の温度は一定に保たれていますが、冷蔵庫は日常的に開け閉めするもの。
そのため、冷蔵庫内の温度が変化しやすいです。

上記で説明したとおり、急に気温の変化することによって、電池の表面に水分が発生するからです。

また冷蔵庫で冷えた乾電池を、夏場など気温が30度や40度の場所に取り出すと、一気に乾電池の周りの気温が変化することにより結露が発生します。

以上の点を踏まえて、乾電池は冷蔵庫の中に保管するのはやめましょう。

乾電池を備蓄するときのポイント

万が一の場合に備えて、乾電池を備蓄しておくことは大切。

なぜなら懐中電灯やラジオなど乾電池があることで始めて役立つからです。

たとえ、懐中電灯やラジオがあっても、乾電池がなければ使うことができません。

実際に震災時には乾電池が売り切れになります。

万が一のためにも、自分が準備している懐中電灯などの機器に対応している型の乾電池を備蓄しておくようにしましょう。

できるだけ同じ型(種類)の乾電池で動くものを揃えておく

防災目的で乾電池を備蓄するという点では、乾電池の型(種類)は少数、できれば1つに絞っておきましょう。

なぜなら1種類だけであれば、管理が簡単だからです。

ボタン電池や9V形電池など特殊な電池を除いて、乾電池は

  • 単一電池
  • 単二電池
  • 単三電池
  • 単四電池
  • 単五電池

の5種類あります。

乾電池を備蓄することは大切ですが、「単一電池で動くもの」「単三電池で動くもの」というように、必要な型の電池が増えれば増えるほど、管理が大変になります。

容量が違う電池(新しい電池と古い電池)や種類が違う電池(アルカリ電池とマンガン電池)などを一緒に使うと、発熱や液漏れが起こる可能性があるので、組み合わせて使わないようにしましょう。

日本では単三電池で動く製品が多いので、単三電池に対応しているものを揃えるのをおすすめします。

乾電池の型を変換できる電池スペーサー

1つに揃えられない場合は、それぞれの型の乾電池を用意する以外に電池スペーサーを使うという方法もあります。

電池スペーサーとは、異なる型の電池を別の型の電池にするアイテムです。
単三電池を単一電池にしたり、単四電池を単三電池にできます。

たとえば、備蓄している乾電池で動く機器のほとんどが単三電池で動くけど、懐中電灯だけ単一電池という場合。

単三電池を単一電池にできる電池スペーサーを用意しておけば、備蓄しておく乾電池は単三電池だけあれば大丈夫です。

単一電池と単三電池のように2種類ではなく、単三電池のみの数や有効期限を気にしておけばいいので備蓄が楽になります。

乾電池の正しい保管方法・保管場所まとめ

乾電池の正しい保管方法・保管場所について解説しました。

乾電池はショートや放電が起こらないように電極をテープなどで覆い、涼しくて温度変化が少ない場所に保管するようにしましょう。

乾電池の容量はどうしても少しずつ減っていくので、数年後ごとに買い替えることが大切です。

乾電池の包装箱や乾電池本体に使用推奨期限が記載されているので、できるだけ期間内に使うようにしましょう。

普段から使った分だけ補充するローリングストック法を上手に活用することをおすすめします。

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