災害や非常時のために備える非常食は、いざという時に命を守る大切なものです。
しかし、どこにどう保管すればいいのか迷っている方も多いでしょう。
非常食の保管場所や方法によって、その品質や保存期間に大きな差が出るので、適切な場所に保管することが大切です。
この記事では、非常食の保管場所の選び方とおすすめの保管方法を詳しく紹介します。
記事を読めば、非常食の保存状態を良好に保ちながら、整理・収納をしやすくすることができ、いざという時に安心して非常食を食べることができるようになります。
非常時に問題なく食べれるように、記事を読んで、適切な場所に適切に保管しましょう。
非常食の保存状態を保つための基本的なポイント・保管場所の選び方
非常食は長期間保存できるように作られていますが、適切な保存状態を保つことが非常に重要です。
保存状態を保つための基本的なポイントは、以下の4つです。
適切な保管場所を選ぶ際には、これらの要素を考慮し、非常食の品質を最大限に保つことができる環境を整えることが大切です。
温度
非常食の保存には、適切な温度管理が欠かせません。
一般的に、非常食は15度から25度の室温で保存するのが理想的です。
極端な高温や低温は食品が劣化する原因となり、保存期限が短くなる恐れがあります。
特に高温多湿の環境では、食材が腐敗しやすくなるため、冷暗所に保管するのが望ましいです。
温度を安定させることで非常食の鮮度を保ち、必要な時に安全に食べることができます。
湿度
湿度管理も非常食の保存において重要なポイントです。
一般的には50%前後の湿度が適しています。
湿度が高すぎるとカビや雑菌が繁殖しやすくなり、食材が腐敗する危険性が高まります。
特に日本では、夏の時期に高温多湿になるので、注意が必要です。
品質や風味が損なわれることがあります。密閉容器や防湿包装を使用して、保存環境の湿度をコントロールすることが大切です。
定期的に換気できる場所や風通しが良い場所が理想的です。
直射日光
非常食を保存する際に直射日光を避けることが重要です。
直射日光は食品の酸化を促し、ビタミンなどの栄養素を破壊する原因となります。
直射日光が非常食に当たることで、温度上昇も食品の劣化を早める要因となります。
適切な保存場所としては、暗くて涼しい場所が最適。
キャビネットの中やクローゼット、蔵などの光が入りにくい場所が理想的です。
防虫対策
非常食の保存には防虫対策も欠かせません。
非常食は、長期保存できるようにきっちりとパッケージ化されていますが、害虫は食品に穴を開けて食材を汚染し、食べられなくするリスクがあります。
ケースなどの密閉容器を使用することで、害虫の侵入を防ぐことができます。
また、保管場所自体を清潔に保ち、予防策として防虫剤を使用することも効果的です。
これらの基本的なポイントを押さえることで、非常時でも問題なく食べれる非常食を安心して備蓄することができます。
家庭内での非常食の適切な保管場所の具体例
家庭内で非常食の保管場所を確保することは、非常時における生活の安定に欠かせません。
非常食の保管場所はただ確保するだけでなく、必要な時にすぐに取り出せることや非常食が長持ちする環境であることが重要です。
上記で紹介したように非常食は直射日光を避け、湿度と温度が一定の場所に保管しましょう。
具体的な保管場所の例を紹介します。
ここでは、家庭内の各部屋ごとの適切な非常食保管場所について具体的に解説します。
キッチン
非常食を保管するのに最も適した場所の一つはキッチンです。
キッチンにはすでに食品や調理道具が揃っているため、非常食も一緒に保管しておくことで緊急時に便利です。
注意点としては、湿気がこもりやすい場所は避け、シンク下やコンロの近くではなく、乾燥した棚やパントリーに保管するようにしましょう。
また、非常食の賞味期限をチェックしやすい場所に置いておくと、定期的に点検しやすくなります。
寝室
寝室も非常食を保管する場所の一つです。
特に、夜間に地震や災害が発生した場合にすぐに取り出せることができます。
寝室のクローゼットやベッドの下など、スペースを有効活用することで保管場所を確保できます。
寝室の中でも、直射日光が当たらない場所を選ぶことが重要。
さらに、寝室に家族全員分の非常食をまとめて保管することで、安心感が増します。
リビング
リビングも非常食の保管場所として利用できます。
リビングは家族が集まる場所なので、緊急時にすぐに取り出せるのが利点です。
テレビの近くやソファ下の収納スペース、もしくは壁掛けの収納ケースなどにしまっておけば、邪魔にならずにすぐ取り出せます。
リビングに非常食を保管する場合も、湿気や温度変化に注意し、適度に換気ができる場所に保管することが大切です。
非常食を整理・収納するアイデア
非常時に備えて非常食を整理して収納することは非常に大切です。
無駄なく、効率的に収納することで、いつでもすぐに取り出せ、また管理もしやすくなります。
本記事では、非常食を整理・収納するための具体的なアイデアをいくつかご紹介します。
カゴやボックスに収納する
カゴやボックスは、非常食をまとめて収納するのに適しています。
特に持ち運びができるタイプのカゴやボックスを選ぶと、緊急時にそのまま持ち出せるため便利です。
ボックスの中を小さなパーテーションで区切って、缶詰やレトルト食品などを分類すると取り出しやすくなります。
透明なボックスを使用すると、開けなくても中身が見えるため管理がしやすく、必要なものをすぐに見つけられるのでおすすめです。
ラベルで管理する
ラベルを貼ることで、非常食の種類や使用期限を一目で確認できます。
ラベルには「缶詰」「レトルト食品」「乾燥食品」などカテゴリーごとに分類し、さらに使用期限を明示しておくと管理がしやすくなります。
また、ラベルには日付だけでなく、開封後の保存方法や調理方法などの情報も記載しておくと、緊急時に役立ちます。ラベルは色分けすると、さらに見やすくなるのでおすすめです。
ローリングストック法の導入する
非常食を新鮮な状態で保つためには、食品のローテーションシステムであるローリングストック法を導入することがおすすめです。
購入した非常食を定期的に確認し、賞味期限の近いものから消費し、消費した分、新しいものを追加していくというものです。
ローリングストック法を活用すれば、非常食が常に鮮度を保ち、無駄なく使い切ることができます。
また、家庭内で定期的に非常食を使ったメニューを取り入れることで、一石二鳥の効果があります。
定期的に非常食をチェックし、異常がないかどうかを確認することも重要です。
最適な非常食の保管ケースの選び方のポイント
非常食の保管ケースを選ぶ際にはいくつかの押さえておくべきポイントがあります。
適切なケースを選ぶことで、非常時に必要な食料をしっかりと保護し、長期間にわたって安全に保存することができます。
非常食の保管には適切なケース選びが重要です。
ここでは、おすすめの保管ケースを紹介します。
適切な容量・サイズ
非常食の保管ケースを選ぶ際には、まずはどれだけの非常食を収納するかを考えることが重要です。
家族の人数や保存期間を基に必要な容量を決定してください。
一般的に、1週間分の非常食を収納できる容量を目安にすることが推奨されます。
次に、ケースのサイズも考慮しましょう。
自宅の収納スペースに収まるサイズかを確認し、過度に大きすぎず、収納したい場所にマッチするサイズを選ぶことが大切です。
さらに、ケースが積み重ねやすいデザインであれば、スペースの有効活用がしやすくなります。
密閉性・防湿性
非常食を長期間にわたって保存するためには、保管ケースの密閉性と防湿性がポイントになります。
密閉性の高いケースを選ぶことで、外気や害虫から食料を守ることができます。
また、防湿性のあるケースであれば、湿気による食品の劣化を防ぐことができるため、保存性が向上します。
シリコン製のパッキンが付いているタイプや、真空状態をキープできるタイプのケースがおすすめです。さらに、防湿剤の利用なども併せて検討すると、より安心して保存が可能です。
持ち運びやすさ・収納のしやすさ
非常時には迅速に行動することが求められるため、
保管ケース自体の持ち運びやすさも重要なポイントです。
取っ手がついているケースや軽量素材のケースを選ぶことで、移動の際に便利です。
さらに、収納のしやすさも考慮しましょう。使用頻度に応じて取り出しやすい位置に収納できるデザインや、透明な素材で中身が一目で分かるケースを選ぶと便利です。また、
引き出し型のケースなども検討すると、限られたスペースを有効に活用することができます。
非常食のおすすめ保管ケース
僕が実際に非常食や防災グッズの収納に利用しているおすすめの保管ケースを2つ紹介します。
JEJアステージのSTボックス
1つ目のおすすめ保管ケースは、JEJアステージのSTボックスです。
対応するサイズのものは、積み重ねができるようになっているので、2個以上に分けても積み重ねて保管できます。
無印良品の再生ポリプロピレン入り頑丈収納ボックス
2つ目のおすすめ保管ケースは、無印良品の再生ポリプロピレン入り頑丈収納ボックスです。
サイズは4種類あり、僕は50Lの容量がある大サイズを使っています。
素材が頑丈なので、防災グッズを保管するのに最適です。
収納できるだけでなく、椅子やテーブルとしても使えるので、非常時に役立ちます。
非常食の最適な保管場所の選び方とおすすめの保管方法まとめ
いざという時のために食べる非常食の最適な保管場所の選び方とおすすめの保管方法紹介しました。
非常食の保存状態を保つためには、温度、湿度、直射日光、防虫対策といった環境管理が重要です。
適切な温度を維持すること、湿度をコントロールすること、直射日光を避けること、そして防虫対策を行うことで非常食の品質を長く保つことができます。
また、非常食を整理・収納する際には、カゴやボックスに収納する方法やラベルを使った管理、そしてローリングストック法を導入しましょう。
これにより、どの非常食がいつまで使用可能か一目で分かりやすくなり、効率的に管理できます。
また、最適な非常食の保管ケースを選ぶ際には、その容量やサイズ、密閉性や防湿性、そして持ち運びやすさや収納のしやすさに注目することが大切です。
これらのポイントを押さえた保管ケースを選ぶことで、非常食を効果的に保管し、緊急時に迅速に取り出すことが可能になります。